東日本大震災学術報告書の学会HPへの掲載について

平成26年5月吉日
各 位

一般社団法人日本透析医学会
理事長 水口 潤
  [公印省略]

東日本大震災学術報告書の学会HPへの掲載について

謹啓
 平成23年3月11日の東日本大震災の発生からはや3年が経ちましたが、被災地の復興は遙か道の途上にあります。先の震災は未曾有の大災害にもかかわらず、関係各所の温かなご協力のおかげで、慢性透析治療を継続することができました。この出来事はひとつのエポックとして、世界の透析医療の分野で広く賞賛されました。しかしながら被災地や支援地の現場では、まだ報告されていない様々な功績や困難があったものと思われます。日本透析医学会は東日本大震災の透析医療の現場で何があったのか、将来予測される大規模災害時の透析医療の防災対策をどうしたらよいのか、これらの問題について関連団体と共同し東日本大震災学術調査報告書としてまとめました。このたび、より多くの方々に報告書をご覧頂けるように、学会ホームページに掲載いたしました。
 本報告書には東日本大震災の経験をもとに、大規模災害下の透析医療展開に関する提言がまとめられています。この提言はわが国の慢性透析医療に関わる関連団体が、初めて一枚岩になりまとめ上げた唯一のものであり、今後の透析医療災害対策の基本となるものです。どうか皆様におかれましては、本報告書をご活用いただき、皆様の地域におきまして災害下の透析医療について顔の見える協力態勢を構築していただけますようお願い申し上げます。
 最後に、被災地が一刻もはやく震災前の姿を取り戻すことと、皆様の地域の防災対策が確固となることを祈念して報告集掲載のごあいさつといたします。
謹白