2021年現況報告 新型コロナに関する一部集計方法の誤りについて

2023年3月9日
日本透析医学会
会員 各位
一般社団法人日本透析医学会   
理事長 武本佳昭
統計調査委員会委員長 花房規男
 

2021年現況報告 新型コロナに関する一部集計方法の誤りについて


 日本透析医学会施設会員ならびに透析関連施設の皆様には、毎年統計調査へご協力を賜りまして誠にありがとうございます。

 さて、日本透析医学会雑誌55巻12号に掲載されました「わが国の慢性透析療法の現況 2021年12月31日現在」の『第6章 新型コロナウイルス感染症』、ワクチン接種の有無別の死亡に関する集計において、ワクチン接種の有無の評価に関して誤りがあり、図49、表7に誤った値を公表し、本文でも誤った解釈を記載してしまいました。関連する会員、また閲覧された方々に対し、ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

 本データの与える社会的影響を鑑み、学会ホームページ上で掲載されておりました同論文につきましては、2023年1月27日に該当部分を削除しておりましたが、再集計データが整いましたのでデータの差し替えを行いました。

 当初公表しましたワクチン接種の有無による致死率は、2021年5月以前の感染者も含み、年末時点でのワクチン接種の有無を基に計算していました。ワクチン接種前に感染し、その後にワクチンを接種した患者については、「ワクチン接種なし」として集計すべきところ、「ワクチン接種あり」の感染者として集計していました。そのため、ワクチン未接種の感染者が実際よりも少なく計算され、結果としてワクチン未接種者の致死率が高くなっていました。

 現在ホームページに掲載しております「わが国の慢性透析療法の現況2021年12月31日現在」『第6章 新型コロナウイルス感染症』につきましては、再集計した結果を掲載し、本文中のデータの解釈についても修正しております。冊子体の現況報告につきましては、誤ったデータが掲載されており、これについては修正ができません。データご利用の際は、お手数をおかけいたしますが、ホームページに掲載しておりますデータを閲覧、ご利用下さいますようお願い申し上げます。

 日本透析医学会施設会員ならびに透析関連施設の皆様、また閲覧された方々にご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

以上