専門医制度

The Japanese Society for Dialysis Therapy

専門医制度に関する申請要項や申請書様式、取得のための学術集会などをまとめています。   

専門医制度とは


透析専門医は、30万人以上の全身合併症を有する透析患者のために総合的能力も身に付けて患者を長期間診療し、最善の治療とケアを提供するために不可欠な専門医である。透析専門医は、極めて高度の技術・技能を取得し、大学病院や地域の基幹病院へ集中する傾向が強い他領域の技術的な専門医とは異なり、患者の合併症や偶発症に迅速に対応できる知識と高い技術・技能を取得し、全国の透析施設すべてに1名以上勤務することを目標とし、患者のために基本知識・診療技術・手術・処置技術・医療倫理・医療安全・感染対策・災害対策などに対する能力を身に付け、透析チームの責任者としての資質も兼ね備えた専門医で延命治療である透析療法の導入期・維持期・終末期には常に倫理的問題が存在しており、透析専門医が透析医療において果たすべき大きな役割があり、その役割を果たせる透析専門医を育成するために専門医制度がある。

日本透析医学会は血液浄化療法およびそれに関連する医学と医療の進歩に即応した優秀な医師の養成をはかるとともに,透析医学の向上発展をうながし,国民の福祉に貢献することを目的として,本学会専門医制度を施行している。
 

 

透析専門医の能力

透析専門医の研修は、基本領域(内科、小児科、外科、泌尿器科、麻酔科、救急科)の専門医(学会によっては認定医、指導医の場合もある)を取得後、本学会が認めた施設において所定の専門研修プログラムに従って開始され、専攻医(専門医を目指す医師)は透析患者さんの診療にあたります。
専門研修プログラム終了後、指導者の先生から透析専門医として十分な能力が備わっていると判断されれば、日本透析医学会の専門医試験を受験し、合格して透析専門医となります。

専門医試験は、専門研修プログラム期間に経験した症例についてのレポート、専門医としての必須知識を確認する筆記試験、人格・倫理観などを評価する口頭試験の3段階で総合的に評価します。そのため、この試験に合格した透析専門医には、下に示す1~6の透析療法に関する優れた能力が備わっています。

  1. すべての腎代替療法の情報を提供できる。
  2. 高い水準の透析療法を実施できる。
  3. すべての血液浄化療法を実施できる。
  4. 透析患者さんの社会復帰を支援できる。
  5. 透析患者さんに対して倫理的な配慮ができる。
  6. 災害時に地域の透析医療を調整・遂行できる。


さらに専門医としての能力を維持・向上するために、透析専門医として認められた後も5年毎に、所定の研修や業績を積んでいるかどうか評価を受けることが義務づけられています。

 

透析専門医の役割

日本透析医学会は、日本のすみずみまで透析専門医を浸透させていくことを目標にしています。現在はまだ地域によって偏りはありますが、各地域において透析専門医が透析医と緊密に連携することで、透析医療の質を向上させることができます。そうすることによって、透析患者さんが安心して、良質かつ安全な透析療法を受けながら、透析を受ける前と遜色のない生活を送ることができるようにすることが私たちの役割と考えています。
 

 

英語訳

日本透析医学会 専門医
Fellow of the Japanese Society for Dialysis Therapy

日本透析医学会 指導医
Board Certified Senior Member of the Japanese Society for Dialysis Therapy