透析専門医試験の症例要約不正行為の防止について(2019年度施行)

会 告
 
平成30年6月1日

一般社団法人日本透析医学会       
理 事 長       中元 秀友
専門医制度委員会委員長  岡田 一義
専門医認定小委員会委員長 藤元 昭一
 
 
透析専門医試験の症例要約不正行為の防止について(2019年度施行)


 2017年度 日本透析医学会専門医試験において、同一施設の受験者2名が症例評価における不正行為で失格となりました。今後は、提出していただきました症例要約の真偽を調査するために無作為にサンプリングを行いますので、該当した受験者は同一の病院サマリー(要約に用いた患者サマリー)のコピー(ID、生年月日、性別、入院日、退院日、主治医名以外の個人情報は塗りつぶし)を提出していただくことになり、これも審査対象になります。
 以前に、教育責任者の署名の偽造が発覚し、教育責任者への署名の確認を行っておりますが、2016年度にも偽造が発覚しております。
 今後、受験者および教育責任者(又はそれに準ずる責任者)におかれましては、以下の4項目に特にご留意していただくことをお願い申し上げます。
 今後、不正行為が発覚した場合には、受験資格剥奪や施設認定の取り消しなどについて委員会で審議を行います。
 

1.症例要約は、単に入院時の病歴要約を転記するだけでは不十分であること。
2.症例要約には、施設名、施設の患者ID、年齢、性別、入院日、退院日、受け持ち期間を記載すること。
3.考察には、診断と治療に至った根拠を記載し、文献を引用すること
4.教育責任者(又はそれに準ずる責任者)は、受験者の症例を十分チェックし、今回提出する症例要約すべてに自筆署名すること。複数の施設での症例要約を記載される場合は、施設ごとの教育責任者の自筆署名が必要で、教育責任者が不在の場合には施設長の自筆署名が必要なこと。
以上